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2013年6月18日 (火)

自ら死を選んだ魂について(2)~友の場合

 私の友人は4年ほど前に自殺しました。このことは何度か書いてきました。3人のミディアムの方が彼の様子を伝えてくれました。その情報がもとなので、客観的に絶対正しい情報であるとの保証はありません(あの世の情報はすべてそういうものですが)。そういう前提で参考にお読みください。

 まず、ミディアムAさんが、彼の死後の様子を伝えてくれました。

 「お顔がよく見えませんね。うつむいていらっしゃる感じです。この方は病気で亡くなったのではないようですね」-ミディアムの方が言った。

 「最近、友人が自殺しました」-私は答えた。

 「何かおどおどして、ぼそぼそと話されています。ご自分を責めていて、ご両親や友人たちに申し訳ないとおっしゃっています。みんな自分の悲しみで精一杯の様子で、あなただけが冷静に受け止めてくれている。みんなには感謝もしているし、楽しい思い出もたくさんある。そのことを伝えてほしい。あなただけが頼りだとおっしゃっています」

 私は友人からのメッセージだと確信した。

 彼が亡くなった直後、遺体の安置されたお寺には、多くの友人たち、そして遠方からは悲しみにうちひしがれた年老いたお母さんがかけつけた。私は心の中で彼に語りかけた。「こうなってしまった以上、コミュニケーションが取れるのは僕だけだぞ。何でも僕に伝えてこい」

 彼は長い間、重いうつに苦しんできた。強い自殺願望もあった。「人生に意味はない」といつも頑なに主張した。その一方で、親より先に死んで、親を悲しませてはいけないと考える優しい奴だった。また、責任感や正義感がとても強く、有能で完璧主義の男だった。(「友の死~悪戦苦闘こそ人生」より)

 このときの彼の様子は、誰ともコミュニケーションがとれず、ただミディアムを通じて私とだけはかろうじてコンタクトできたというような状態でした。ひょっとしたら暗闇の中にいたのかもしれません。それを地獄に落ちていると表現する人もいるかもしれません。でも、彼の死を悼む人たちの状況を把握しているようですし、その人たちのことをおもんばかっている様子でさえあります。ポジティブな考えも表明しています。前回紹介した、高橋さんが描くような暗黒地獄にいるのとはかなり様子が違うように思います。

 続いて別のミディアムBさんを通じて彼は現れました。

 セッション後半は半年ほど前に自殺した友人が現れた。今なお孤独に苦しんでいる様子だった。ミディアムの方が頭が痛いとおっしゃった。彼が飛び降り自殺をしたときに頭に強い衝撃を受けたであろうことにそのとき初めて思い至った。これも驚きだった。まわりの守護霊の皆さんから、私が彼に愛の念をもって語りかけることをお願いされてしまった。それによって真実に気づけば賢明な彼の成長は速いはずだからと・・・。(「『第2の江原を探せ!』~新たなステージの予感」より)

 このときの彼の状態は、Aさんのときとほぼ同様でした。地獄に落ちたままと言う人もいるかもしれません。地獄があるのかどうかという議論は、実は地獄の定義がはっきりしていないので水かけ論に終わると思われます。ただ、多くの人がイメージする地獄とは、閻魔大王ではないにしても、何らかの上位の存在(法則でもいいですが)が、その魂の犯した罪(自殺)を判定して、そこに行かせるというものではないでしょうか。

 そういうイメージからすると、彼の状態はかなり異なります。まず、彼のまわりには守護霊だか指導霊だかといった彼を救おうとする多くの魂がいたことです。しかし彼が目を塞ぎ耳を塞ぎ心を閉じていたがためにそのことに気づいていないだけでした。

 私は頼まれたとおりに彼に語りかけ、彼のまわりにいる霊たちの存在に早く気づけと訴えました。以下はそのあとのことです。ミディアムは同じBさんです。

 その約2週間後のサンデーサービスの場に、彼は再び現れた。私の語りかけのおかげで随分と目覚めてきたという。そして、彼の母親がいまなお自分を責め続けて苦しんでいる様子なので、母親のせいではないこと、今の彼の状況などを、母親宛に手紙でも書いてほしいという。そのタイミングに合わせて彼も母親の夢の中に出るようにするから・・・と。

 何とも注文の多い友人の霊とその守護霊たちである(笑)。

 できるだけのことをしてあげようと思う。。(「『第2の江原を探せ!』~新たなステージの予感」より)

 このときBさんは、彼の様子が2週間前とあまりにも違うことに驚いたとおっしゃっていました。何か堂々としているような様子だと。そして、彼はこんな風に語りました。「生前からずっと自分はひとりぼっちだと考えていたが、それが大きな間違いだった。こんなにも多くの存在に見守られ支えられていたことを知らなかった。それを知っていたら自殺なんてすることもなかっただろう」と。

 自分を見守る多くの存在に気づいた彼。この世に遺された友人・知人や母親のことを思いやり何とかしたいと考える彼。彼は地獄のような状態から救い出され、見事に立ち直ったと言えるのではないでしょうか。

 自殺するときの苦しい精神状態というのは筆舌に尽くしがたいものでしょう。であれば、死の直後にその苦しい状態が続くのは当然です。でもそれは最大級の罪を犯したことに対する罰なのではなく、単に、そういう精神状態が続いたというだけのことではないでしょうか。そして、そこから救い出したいと必死に努力する魂はあの世にもこの世にもたくさんいるのです。ひどい罪を犯したからあなたはダメなどと烙印を押す存在などいないのです。

 さて、Bさんに現れたあと、彼は別のミディアムCさんにも現れました。

 そのときは、彼の名前の一字を垂れ幕に書き込んで示す映像が現れたそうです。「○という字を書き込んだ垂れ幕を見せているのですが」とCさんは不思議そうに言います。それが何を意味するのかさっぱりわからない様子で、全く別の解釈をしようとされていました。しかし、私にはすぐにわかり、そのふざけ心に吹き出しそうになりました。彼はユーモアを発揮するまでに元気になっていたのでした。

 どうでしょうか?

 自殺した魂は救われない=地獄行きなどというのは、あまりにも安易で一面的な主張だと思いませんか?

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友人の自殺」カテゴリの記事

コメント

 はじめまして。みちると申します。
 高森さんのブログで拝見してこちらにも来させてもらっています。
 自死についての話、興味深く読ませていただきました。私、母方と父方の叔母両方とも自死で亡くしており、折にふれて今ごろどうしているのかな…と思っています。凡人には見えない世界を感じるのは難しく、身近には高橋さんのような話ばかりが存在しています。
でも、今日少し心が軽くなりました。叔母たちは悲しみの海にずっと沈んでいるのではなく顔を上げて前を向いているかもしれません。そう思えるだけでも暗闇にあかりが灯ったような気がします!ありがとうございました。
 …こちらで知ったIIS神戸のヒーリングセンターに先日参加させていただきました。重ねてお礼申します。

投稿: | 2013年6月25日 (火) 21時49分

みちるさん、はじめまして。ようこそいらっしゃいました。高森さんからは多くのことを学んでいますが、それだけでなくブログを通じた交流もさせてもらっております。みちるさんのように高森さんのブログから来られる方も時折おられ、うれしい限りです。

私のささやかな経験がお役にたててうれしく思います。自死をめぐっては、みちるさんのような思いを背負っている方々が想像以上に多いのかもしれませんね。

ヒーリングセンターにも参加いただきありがとうございます。(コメントの微修正をこちらで勝手にさせていただきました)

投稿: Glass Age | 2013年6月25日 (火) 22時50分

今年の1月に最愛の恋人を自死により喪いました。
やはり遺された者として彼の魂の存在を切望せずにはいられず、色々と調べて参りましたが、心を痛める内容ばかりで絶望しておりました。

生前彼は社会から断絶した環境で過ごし、話し相手は母親と私しか居ませんでした。私と過ごした時間もたったの3年でした。
複雑な家庭環境でしたので、母親とも1日に1度話すか話さないかでしたので本当に孤独でした。部屋にはテレビだけ。私と知り合うまでインターネットも無い環境でした。お金もありません。
うつ病が酷くなり記憶障害や最後には歩行すらできなくなり、将来を悲観してか自ら命を絶ちました。

そんな彼が死後まで苦しまなければならないなんて遺された者としては身が引き裂かれる思いです。

しかしこちらのブログを読ませて頂き少し希望が持てました。
今彼がどうなっているのかわかりませんが、救われる道もあるのですね。
このようなお話は自死遺族にとって本当に本当に有難いものです。

もし彼がまだ苦しんでいたら私に何か出来る事はありますでしょうか?
少しでも救いの道に導けられるのならそうしてあげたいです。

こちらのブログを読ませて頂けて本当に良かったです。
彼の導きでしょうか…感謝致します。ありがとうございました。

投稿: まめ | 2015年4月 5日 (日) 14時38分

まめさん、ようこそお越しくださいました。

最近はブログ更新も滞っていたのですが、2年ほど前に書いた記事が少しでもお役に立てたのならうれしいです。

実はこの記事は、奥様を亡くされた方から、自死した魂は救われないのでしょうかとの問いをいただいたのがきっかけとなっています。(110903「スピリチュアリズムと「生きる情熱」~高森光季さんの問いに答えて」へのコメント)

そのときのコメントで書いたことを改めて引用します。

「自殺というのは、本当に様々な要因や出来事が重なった上で、本人が選択した、あるいは選択せざるを得なかったものだと私は思います。踏み切った人と踏みとどまった人の差なんて紙一重だと思います。その一方の魂は救われず、他方は救われるというような単純な二分法でこの世界(霊界を含め)ができているなどということはあり得ないと私は思います。」

この考えは今も変わっていません。
このコメントを書いた後に、自分自身の経験や考えを改めてまとめておきたいと思って書いたのがこの記事です。

>もし彼がまだ苦しんでいたら私に何か出来る事はありますでしょうか?

私が自死した友人の守護霊に頼まれたように、彼に対して愛の念を送り、もしまだまわりの霊たちに気づいていないとしたら(飯田史彦さんの言う「反省の闇」にいるとしたら)、早く気づくように語りかけてあげてください。

そして、多くのスピリチュアリストが言うように、遺された人たちが前向きに幸せに生きていくことが何よりの供養になると思います。彼に心配をかけず、安心させてあげるということだと思います。

>彼の導きでしょうか…感謝致します。ありがとうございました。

導きかもしれませんね。だとすれば彼は苦しんでいるのではなく、まめさんを心配し、応援しているのではないでしょうか。

私はふと思うのです。自死した友人は正義感の強い行動派でした。彼はきっと多くの自死した魂たちのために、あちこちを駆けずり回ってるのではないかと。だとすれば、私の友人とまめさんの彼さんが協力して、導いてくれたのかもしれないと。私の想像にすぎませんが、きっとそうだろうと信じてもいいのではないかと思います。

自死した魂を地獄に送り込むなどという不公正で理不尽な仕組みを神様がつくるはずがないと私は思います。

投稿: Glass Age | 2015年4月 6日 (月) 23時20分

お返事ありがとうございました。
記事の方が一年以上前の物でしたので、まさかお返事頂けるものと思っていませんでしたのでこんなに丁寧なお返事を頂けるなんて本当に嬉しい限りです。
有難く一文一文読ませて頂きました。
涙が止まりませんでした。


地獄へ行くなどの記事ばかりを目にした時は、いっそのこと無であった方がマシだとも思いました。
けれど、Glass Ageさんのお話でやはり彼の魂は存在していて私達を見守ってくれているんだと思い直す事ができました。
私だけでなく、不安を抱えている自死遺族の方々皆様が救われるお言葉だと思います。


彼の魂を忘れぬよう、遺された者にできる事を精一杯やろうと思います。
ここに導いてくれた彼やGlass Ageさんのお友達、そして何より希望と救いを与えて下さったGlass Ageさんに改めて感謝致します。

そして、自死を選択せざるを得なかった全ての方達の魂が救われますように心からお祈りします。

本当に本当にありがとうございました。

投稿: まめ | 2015年4月 8日 (水) 01時44分

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