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2012年11月13日 (火)

超心理学3~「ヒツジ・ヤギ効果」

 またまた石川幹人著『超心理学-封印された超常現象の科学』からの紹介です。

 超心理実験において「ヒツジ・ヤギ効果」というものがあるそうです。超心理実験の得点が、超心理現象を信じる者(=ヒツジ)が被験者のときは高く、超心理現象を信じない者(=ヤギ)が被験者のときは低いという現象のことです。

 こう聞くと、信奉者(ヒツジ)が被験者となっている実験ではインチキが行われ、否定論者(ヤギ)がかかわったらインチキができないだけじゃないかと思う向きもあるでしょう。

 しかし、この効果は厳密な実験のもとで検証され、多くの追試でも確認されているようです。しかも、ヒツジが偶然より高いレベルの得点をあげるだけではなく、ヤギが偶然を下回る悪い結果を出しているというのも興味深い点です。これについて超心理学者は、ヒツジもヤギも無意識のうちにESPを発揮して、それぞれの信念に適合する方向での結果を出しているという説明をしています。

 もっとやっかいなのは「実験者効果」です。被験者だけではなく、その実験を主宰する実験者の信念も実験結果に影響を与えているらしいというのです。そしてこちらもその効果を示す実験結果が出ているようです。

 これは否定的懐疑論者からは「やっぱりインチキだ」とたたかれやすいとは思いますが、地道に実験結果で実証していくしかないのでしょうね。

 それはともかく、心霊研究の歴史を学び、スピリチュアリズムについての体験をしてきた者にとっては、こういう現象は大いに思い当たるところがあります。

 立花隆さんはその著書『臨死体験』において、「ウィリアム・ジェームズの法則」というものを紹介されていました。ウィリアム・ジェームズは、近代スピリチュアリズム草創期に、SPR(心霊研究協会)を舞台に活躍したアメリカの心理学者・哲学者です。超常現象の研究には「信じたい人には信じるに十分な証拠が出る一方、信じたくない人には否定するに十分な曖昧さが残る」という現象を指すようです。

 心霊研究の初期に、すぐれた霊媒を相手に実験をしても、否定論者が関与するといい結果が出ないということも多々あったようです。あと一歩で否定論者も否定できないような結果が出せるというときになぜか行き詰ってしまうという展開が見られました。

 これらについてはいろいろな解釈が可能でしょうが、上で紹介した「ヒツジ・ヤギ効果」や「実験者効果」が関係しているのかもしれませんね。

 また、私自身、スピリチュアリズムにかかわるようになってから、多くのミディアム(霊媒)によるデモンストレーションやリーディングを体験してきましたが、そのミディアムの能力の発揮の仕方が、観衆や相談者などが抱く信念やミディアムへの信頼感などに大きく影響を受けるのをまざまざと見てきました。

 否定論者がどんなにインチキの証拠だと見なそうと、「ヒツジ・ヤギ効果」や「実験者効果」というのは確かにあるのではないかというのが私の実感です。そして、それが実感にとどまらず、厳密な実験と追試によって実証されてきているのはとても有意義なことだと思います。

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