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2010年10月23日 (土)

こぼれ話~岡八朗さんと市岡裕子さんとゴスペル

 いきなりわけのわからないタイトルで失礼します。

 昨晩、関西の多数のキリスト教会の共催により、アメリカの著名な伝道師らしいフランクリン・グラハム氏を招いたフェスティバルが、何と大阪城ホールで開催されました(ご存知ない非関西圏の方々のために付け加えますと、最大1万6千人が収容できるホールなんですよ!ちなみにこの土日も開催されています)。私は、たまたまそのチラシをしばらく前に受けとり、これも何かの縁かなと思って、仕事帰りに参加してみました。

 キリスト教に縁のある多くの歌手や音楽家・芸術家も参加しての催しは、とても盛大でした。ただ、メイン・プログラムのグラハム氏の説教は、残念ながら、シルバーバーチやインペレーターが手厳しく批判していたキリスト教そのものでした。イエスは私たちの罪を贖うために十字架上で血を流された。私たちはみな罪びとだが、そのイエスを信じることで罪が帳消しにされ、神から永遠の生命をさずかる。そうでない人たちには罪に対する罰として死がもたらされる。さあ、みなさんも今日、神に罪を帳消しにしてもらいましょう・・・。

 スピリチュアリズムは、この原罪とか贖罪とかの教義の非合理性を繰り返し批判してきたので、ここでは蒸し返しません。ただ、私は、キリスト教にそういう教義が部分的にあったとしても、多くのクリスチャンの心を占めているのは、きっとそういう部分ではないのだろうという期待があったので、昨晩のグラハム氏の説教は少しショックでした。アメリカ大統領の演説を思わせるような力強い語り口ではありましたが、その内容には納得できませんでした。

 批判めいた前置きはこれぐらいにしましょう。

 とてもすばらしいゲストが参加されていました。みなさん、岡八朗さんをご存知でしょうか?関西人で私たちの世代以上なら必ず知っている吉本新喜劇の元看板役者です。そしてその娘さんの市岡裕子さんという方が、何とゴスペルシンガーなのです。

 彼女のプロフィールを読んで衝撃を受けました。

 「4歳からピアノを習い始める。高校時代にジャズ、黒人音楽に触れる。16歳の時、鬱病により母親が自殺、父(岡八朗さんです)のアルコール依存症、新喜劇リストラ退団、さらに胃ガンと脳挫傷、弟の死と不幸が続く。家族の世話に追われる中で、ハーレムの黒人教会で本場のゴスペルに出会い・・・(以下略)」

 すごい経験ですよね。そして、彼女が歌ってくれた「My Life Is in Your Hands/大阪弁Ver.」。これは有名なゴスペル曲らしいのですが、その市岡さん訳による大阪弁版です。「イエス様がともにいてくれるかぎり耐えられる、どんな困難でも」というとても力強い信仰の歌なのですが、それを彼女の力強い歌声で、しかも大阪弁で語られると、もうすさまじい説得力です(大阪人にとっては(笑))。とても感動しました。

 彼女が父親と共著で出した自叙伝のタイトルは『泣いた分だけ笑わしたる!』だそうです。素敵なタイトルですよね。是非読んでみたいと思います。

 フェスティバルには、ほかにも素敵なゲストが参加されていました。このような体験の機会を与えてもらったことに感謝します。

(追記)

1 市岡裕子オフィシャルウェブサイトに当日の様子が掲載されています。

 http://ichiokayuko.com/2010/10/post-188.html

2 フランクリン・グラハム氏は、これまでいろいろと物議を醸す発言をしてきたようで、日本のキリスト教界内に、批判的な方々もおられることを後で知りました。前回の沖縄来訪に対しても、今回の来阪に対しても、反対の声明が出されたりしているようです。私はむしろ日本のキリスト教界の健全さを見たような気がして少し安心感を持ちました。

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