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2010年5月16日 (日)

こぼれ話~さだまさし「ママの一番長い日」

 すでにお気づきの方もおられるかもしれませんが、このブログ名のGlass Ageは、さだまさしさんの四半世紀ほど前の(笑)アルバムから採ったものです。

 そのさださんが、さらにその前の約30年前に、「親父の一番長い日」という12分以上もある大作シングルを発表しました。ある家族の娘の誕生から結婚までの物語を、兄と父親の視点から熱く歌い上げたものです。娘が求婚者を連れてきたときに、父親が「奪っていく君を殴らせろ」と叫ぶ場面がとても印象的でした。とは言うものの、当時私は15歳前後。きっと心から感動できたわけではないと思います。家族愛をテーマとする作品を次々と発表していたさださんは、当時20代。今は亡き私の母が、「若いのに苦労をしてきたのかすごい人だね」とほめていたのを思い出します。当時の私にとっては、大人はみんなただ大人であって、20代だから若いと言われてもピンときませんでした。

 そんな私も、今や当時の両親とほぼ同じ年齢になりました。さださんは、さらにひとまわり上なのでもう還暦も近いですね・・・。

 さて、そのさださんが昨年発表したアルバム『美しい朝』には、「親父の一番長い日」へのアンサーソングとも言うべき「ママの一番長い日~美しい朝~」が収められています。

 今度は、「親父」に殴られた求婚者が「パパ」となって、娘の誕生から結婚までを語るのですが、後半になって、実はパパは重い病気にかかっていて、娘の花嫁姿を見ることができないことがわかります。

 しかし、パパがこの世からいなくなっても、歌はパパの視点で続きます。娘とママがいつも自分を思い出してくれていること、(自分をかつて殴った)おじいちゃんが、娘の求婚者をパパの代わりに殴ったことをきちんと見届けています。

 そして、ヴァージンロードを歩く娘の横を歩き、がんばったママに感謝を述べ、ママや娘をいつでも愛していて、護っていることを伝えます。

 とても感動的ですね。15歳ではなくなった私は、還暦前のさださんの歌に、今度は心から感動できます。そしてこれはまぎれもなくスピリチュアリズムですよね(さださんが意識しているかどうかにかかわらず)。

 あの世に旅立った人たちは、この世でがんばる私たちをいつも愛していて、護ってくれている。スピリチュアリズムとは、きっと、そのことを理解するだけで十分なのだと思います。

 世には、アセンションとかパワースポットとかパワーストーンとかいった言葉が飛び交っています。びっくりするほど高い関連商品も売られています。また、スピリチュアルを説明するのに、物理学などの科学の理論や用語を借りてきたり、難しい哲学的な概念を借りてきたりしているのもよく見かけます。

 でもスピリチュアルとは、もっとシンプルで素朴で、しかも温かい愛に満ちているものだと私は思います。

 久しぶりにさださんの歌を聴きながら、改めてそんなことを考えました。

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