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2009年8月21日 (金)

友の死~悪戦苦闘こそ人生

過去の投稿原稿第4弾です。

初めて本の紹介から離れて、自分の体験のみで書いた文章です。

友の死~悪戦苦闘こそ人生

 「お顔がよく見えませんね。うつむいていらっしゃる感じです。この方は病気で亡くなったのではないようですね」-ミディアムの方が言った。

 「最近、友人が自殺しました」-私は答えた。

 「何かおどおどして、ぼそぼそと話されています。ご自分を責めていて、ご両親や友人たちに申し訳ないとおっしゃっています。みんな自分の悲しみで精一杯の様子で、あなただけが冷静に受け止めてくれている。みんなには感謝もしているし、楽しい思い出もたくさんある。そのことを伝えてほしい。あなただけが頼りだとおっしゃっています」

 私は友人からのメッセージだと確信した。

 彼が亡くなった直後、遺体の安置されたお寺には、多くの友人たち、そして遠方からは悲しみにうちひしがれた年老いたお母さんがかけつけた。私は心の中で彼に語りかけた。「こうなってしまった以上、コミュニケーションが取れるのは僕だけだぞ。何でも僕に伝えてこい」

 彼は長い間、重いうつに苦しんできた。強い自殺願望もあった。「人生に意味はない」といつも頑なに主張した。その一方で、親より先に死んで、親を悲しませてはいけないと考える優しい奴だった。また、責任感や正義感がとても強く、有能で完璧主義の男だった。

 私は、自分がスピリチュアリズムに復帰して以来、彼にもさりげなく情報を提供してきた。科学性を重んじる彼は手強くもあったが、世間の常識から外れたことでも受け入れられる素養の持ち主でもあった。私は密かに彼がスピリチュアリズムを受け入れたら、最強の味方になると期待していた。彼の病が癒されるとともに、適切に導かれることを私は繰り返し祈った。実は遠隔ヒーリングもお願いしていた。

 しかし、彼は逝ってしまった。

 我が子の通う保育園で、子どもの命に関わる事故があった。命は助かったが、事故に関わった3人の保育士さんが深く傷つき、休職せざるを得なくなった。保育園全体が動揺していた。私は保育園に対して協力できることは協力しながら、保育士さんたちが元気になることを祈り続けた。この保育士さんたちのためにも遠隔ヒーリングを依頼していた。

 しかし、事故から1年近くが経って、2人が退職することとなり、保育園の動揺はなお続いている。

 さて、スピリチュアリズムは、あるいはヒーリングは、無力だったのだろうか。

 そうではない、と私は思う。

 世には、「スピリチュアル」とは開運や願望達成のテクニックであるかのような言説も溢れている。しかし、もし、祈りやヒーリングで友人や保育園の問題が魔法のように解決されたとしたら、そもそも「この世」や人生に存在意義などないのではないだろうか。

 私は子どもの担任の保育士さんに会うことができたら、「今の苦しみは間違いなく一生の宝になるはず」と伝えたかった。その機会は残念ながら訪れなかったが、このことは今の自分自身についても言えると思う。大切に思う人たちのために祈り、行動しているつもりなのに、思い通りにはいかず、悪戦苦闘する。そのことが糧となり、宝となり、成長につながっていく。きっと今回のことから、私も、友人も、保育士さんたちも、とても多くのことが学べるのだと思う。どんなに厳しい試練の中にも積極的意味があることを確信しながら前進していくことができる。その基盤を与えてくれるのがスピリチュアリズムだと思う。

 最強の味方と期待した友人は向こう側に行ってしまった。数年前には大学で同じ師のもとで学んだ親友も白血病で逝った。しかし、私は絶望していない。「向こう側とこちら側で協力し合って、何かすごいことをやり遂げようか」-私は今、友人たちにそんな風に語りかけている。

 それから・・・頑固だった友人には、今もなお「人生に意味はない」と考えているのかどうか、意地悪く問い詰めてやろう・・・と密かに思っている。(笑)

(2009年2月)

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投稿: sirube | 2009年8月22日 (土) 00時29分

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